Optogenetics2017

光操作研究会@東北大学2017 終了!

おかげさまで、第9回 光操作研究会@東北大学2017 の全日程、無事、終了致しました。今年は、全世界から 170 名もの参加者が得られました。シンポジウムでは計 15 件の講演があり、ポスター発表は 68 件に上りました。今年は、国際シンポジウムでしたので、海外講演者 4 名をお招きし、参加者のご出身は、米国・仏国・独国・瑞国・中国・韓国・日本の計 7 ヵ国にも及びました。

なお、研究会の日程を、科研費の申請締切間際に設定してしまい、皆様には大変ご迷惑をおかけ致しました。また、企画当初は予期していないことでしたが、研究会2日目は、衆議院選挙日に重なってしまいました。さらに、Dr. Ivan de Araujo 先生が急遽ご来日できなくなったり、最終日には、超大型台風 21 号が仙台にも直撃したりするなどの大きなトラブルもありました。研究会終了後、東海道新幹線で車中泊を余儀なくされた参加者もいると伺っております。皆様がご無事にご帰宅されたことをお祈り申し上げます。

数々の困難に見舞われましたが、おかげさまで大変充実した研究会とすることができました。海外/国内招聘講演者には、これまでにない光操作研究の新たな方向性を示していただきました。また、新たな試みとして、若い大学院生による英語口頭発表(招待講演)を 5 件、設けさせていただきましたが、データおよびプレゼンの質の高さに大変驚きました。ポスター発表でも、大学院生/若手研究者による招待ポスター発表 4 件も含め、物理的スペースの限界の 68 件もの掲示をしましたが、いずれも最先端で学際的内容の発表でした。

全日程の研究会の様子は、アルバムのページに掲載されております。ぜひご覧いただき、今年の研究会の熱気を振り返っていただければ幸いです。


光操作研究会@東北大学2017 開催概要

2014年の開催から早3年、光操作研究会は、オプトジェネティクス発祥の地、仙台に帰って来ました。初日は、海外の先進を担う研究者を招聘し、二日目は、国内の超若手研究者による最新の研究成果を紹介してもらいます。また、会場には、オプトジェネティクスを含めた最先端技術をツールとして使いこなす、国内大学院研究室の紹介ブースを設置。大学院進学先を悩む学部学生の皆さん、学振特別研究員(PD)としての移籍先を検討される院生の皆さん、ぜひ、この機会をご活用ください。

オプトジェネティクス誕生から10年以上が経過し、もはや、これは特別なツールとは言えません。しかし、光を使って神経細胞の活動を自在に操作する技術として生まれてきたオプトジェネティクスは、神経科学や脳科学を越え、生体のあらゆる研究への活用が見出されてきています。光で活動を操作し、光で活動を計測する。この強力な手段は、従来の電気的・磁気的操作/計測法、薬理学的操作法、質量分析的計測法等との組み合わせによって、ますます真価を発揮することとなります。オプトジェネティクス自体は、ただのきっかけに過ぎないのかもしれません。要素還元主義を越え、統合された生体を統合されたまま扱いつつ、自然科学の言語を使って、この複雑系を表現し、解釈し、予測する。ここに新しい生体科学の幕開けを予感します。

光操作研究会コアメンバーの総意を代表して、平成29年度当番幹事より
- 東北大学大学院生命科学研究科 教授 松井 広



第9回 光操作研究会@東北大学2017 スケジュール
Optogentics Research Society Japan @ Tohoku University 2017
Online Schedule PDF file

--- Poster Presentation List Affiliations, Titles




東北大学 大学院 生命科学/医学系研究科 単位認定

生命科学研究科

本年度の光操作研究会は、東北大学大学院生命科学研究科の単位認定セミナーとして承認されました。研究会2日間ともに参加し、口頭発表を聴講した場合、8ポイントを付与することに致します。講義2日目が終わった後に、履修簿を松井までお持ちください。なお、大学院生の皆様には、講義を聴講するのみならず、活発な議論に期待しております。
生命科学研究科でのセミナー案内


医学系研究科

◎このセミナーは『国際交流セミナー(医学履修課程・アドバンスド講義科目)』を兼ねています。受講学生は、「国際交流セミナー履修簿」(参加するセミナーの名称、月日等を事前に記入すること)を持参し、講演会終了後に“専用シール”を受けてください。興味のある方はどなたでも参加可能です(ただし、光操作研究会のウェブ事前登録は必ず受ける必要はあります)。2日間の出席で6ポイントを付与致します。講義2日目が終わった後に、履修簿を松井までお持ちください。なお、大学院生の皆様には、講義を聴講するのみならず、活発な議論に期待しております。
◎ This is for students who registered for ‘International Interchange Seminar (IIS)’. You need to bring attendance book (called RISYUBO) with you. Write a name of the seminar and date, and get a little sticker on it after the seminar. Students who are not registered for the ‘IIS’ are also welcome to listen; however, registration at the Optogenetics Research Society Japan website is absolutely necessary.
医学系研究科自体のご案内


サポートスタッフ

サポート・スタッフ(3名)
野村 良子(名古屋大学・山中研秘書)、津田 紀枝(東北大学・松井研秘書)、阿部綾子(東北大学・谷本研秘書)

ボランティア・スタッフ(7名)
常松 友美(松井研)、森澤 陽介(松井研)、郭 媛元(松井研)、權 秀珍(松井研)、五十嵐 敬幸(八尾研)、金谷 哲平(八尾研)、生駒 葉子(鹿児島大学)

世話人

研究会2017開催報告