IMS-Neuroscience Top

東北大学大学院生命科学研究科回路脳機能分野
兼・東北大学大学院医学系研究科回路脳機能分野

星陵から片平へ 2018-11

東北大学・新医学領域創生分野 → 東北大学・超回路脳機能分野

星陵キャンパスから片平キャンパスへの引っ越し。

2018-11-12 to 2018-11-22
星陵での実験全面停止・セットダウンと荷造り

引っ越し業者さんによる引っ越し実施日の10日前から実験を完全に停止させました。SfN参加メンバーの帰国後と考えてのことでしたが、後にこの判断は少し無謀だったことが分かりました。おかげで、引っ越し日前日の夜遅くまで、段ボールと格闘するはめになってしまいました。最低でも丸2週間は必要だったかもしれません。段ボールに詰めると必然的に床面積が広く必要となるので、廊下や階段の踊り場まで展開しました。同フロアの代謝疾患学分野・片桐秀樹研究室の皆様にはご迷惑をおかけしました。



































































2018-11-23
居室・事務用品の搬出・搬入

















2018-11-24 午前
大型実験機材の星陵からの搬出

大型装置の搬入・搬出作業には、驚くほどの技術とノウハウの粋が活かされています。大掛かりなラボ引っ越し作業の経験は、研究人生で二度目ですが、毎回、プロの技に敬服しています。当たり前のように、てこの原理を活かして、傷つけないように養生をして。何より、作業員の間の連携が素晴らしく、お互いに声をかけ、安全第一で、リーダーの統率のもと、やれることを各自が判断してやる。暇にして指示待ちをしている人などいなく、自分の技術を活かす場面を積極的に探す。研究をするのも同じことで、見習うことが多くあると思っています。



















窓からのゴンドラを使った搬出です。搬入よりも搬出のほうが難しいのです。




鳥居の設置です。














パワーリフター。枕木の設置・テーブルの回転、ひとつひとつパズルです。








































二光子レーザー、通称、棺桶です。水平移動です。










赤玉を戻します。





星陵キャンパスの実験室・居室、2013年入居当時の状況まで原状回復致しました。最初の研究室メンバーの別府薫さん、下田由輝さん、大槻絵美さん(技術補佐員)もそれぞれの進路に旅立っており、当初の空の部屋を見たことがあるのは私ひとりになってしまいました。多くのメンバーが出入りして、様々な発見と出会いがあったこの空間。感慨深く思いながらも、片平キャンパスにて、ラボという新たな世界を創造する期待に胸を膨らませています。


2018-11-24 午後
大型実験機材の片平への搬入


















片平キャンパスの生命科学プロジェクト総合研究棟へのアプローチは、この角度からのゴンドラ使用です。真下は煉瓦道のため、充分な強度が保障できません。アームを伸ばしてのゴンドラ接続です。したがって、本部に通じるメインロードを閉鎖しての作業になるため、どうしても休日での引っ越しが必要となりました。
























居室のコンピューター・インターネットの接続が第一です。その後、実験室の整備につなげます。引っ越し前のセットダウンに10日間、引っ越し後のセットアップに6週間くらいを費やして、計2ヶ月の完全実験停止期間としたいと考えています。岡崎からの引っ越しでは、停止期間は、計1ヶ月で済みました。当時、セットアップで働けるラボメンバーの数は少なかったですが、この5年間で、実験機材の量はだいぶ増えました。加えて、前回は、完全に更地への実験機材の搬入でしたが、今回は、前任教授から引き継いだ実験機材を活かしながらの再セットアップであったことも、完全実験停止期間が長引いた原因でした。おかげさまで、これからは、教員・事務補佐員を含めて、最大20名のラボメンバーを抱えられるだけのラボスペースを得ることができました。