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東北大学大学院生命科学研究科回路脳機能分野
兼・東北大学大学院医学系研究科回路脳機能分野

ポスドク研究員情報

学振(PD)募集中!!


東北大学では、日本学術振興会特別研究員(PD)採用者の研究活動促進に向け、独自の待遇改善を実施しています。具体的には、東北大学の自己財源を用いて、PDの給与を22.7%アップ(1人あたり、給与プラス約100万円;月額36.2万円+8.2万円=44.4万円(予定))するなど、PD等の研究活動促進を行います(プレスリリース)。国内での学振(PD)を目指すなら、ほとんどの方の場合、東北大学での採用を目指すのが待遇面でも最もお得です。


PD 給与 約100万円アップ!


2025年度から日本学術振興会特別研究員(PD)に採用されるには、2024年4月頃に締め切りの募集に応募しないといけません。また、応募者は、自身が学位を取得した機関以外を受入機関に指定しないといけません。つまり、当研究室を受入とする場合には、東北大学以外で博士の学位を取得している必要があります。なお、博士号取得後から5年以内でしか応募できません。したがって、大学院在籍中に学振(PD)に応募するには、博士後期課程3年もしくは4年の4~5月頃に願書を提出することになります。博士課程の3、4年になる前からご相談いただき、一緒に戦略を練っていきましょう。

当研究室におけるポスドク研究員募集情報

学振(PD)採用者には、当研究室主宰者(PI)の松井教授と協力しつつ、独自の研究スタイルを築いていき、当研究室おける最先端の研究をリードしていただければと思います。なお、超回路脳機能分野では、サステイナブルな研究室を運営し、洗練された技術を継承して発展させていく上で、今後も、毎年、1~3名の大学院生の入学を予定しています。したがって、学振(PD)採用者には、ご自身の研究に邁進することに加え、所属研究室の学生を支援することで、教育の経験も積んでいくことを期待しています。当研究室での経験を経て、さらなる安定的なアカデミア・ポストにチャレンジしていくことを、当研究室主宰者としては全力で応援します。

今後も、新しいアイディアを交換しあったり、自由に批評しあったりできるような雰囲気をラボ内で醸造したいと思っています。それには、お互いの実験について真剣に考え、技術や、解析の手間を気前よく提供しあう関係を構築することが必要です。そういった雰囲気の中ではしばしば、科学の真のブレイクスルーが生まれるものです。協力しあってこそ、世界の科学競争にうち勝てるような、素晴らしい研究成果が得られると信じています。


当研究室では、ポスドク研究員生を募集しています。ただ、ポスドクを雇えるだけの研究資金が得られるとは限りません。研究興味の方向性が一致する方にご連絡いただければ、資金・スペースの確保に全力を尽くしますが、希望者には、ぜひ、日本学術振興会特別研究員(PD、RPD)などにもチャレンジしていただけたらと思います。これらの制度は意外と締切が早く、ストレートで狙うなら、博士後期課程3年もしくは4年の4~6月には願書を提出しなければなりません。少なくとも3、4年になる前からご相談いただき、一緒に戦略を練っていきましょう。

日本学術振興会 特別研究員(PD、RPD)(締切 4~6月)
日本学術振興会 育志賞
科学技術振興機構 さきがけ(締切~8月)
時実利彦記念神経科学優秀博士研究賞(締切~2月)
ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞(締切~2月)

当研究室には、オプトジェネティクス、電気生理学、二光子イメージング等、最新の脳科学を追究するための設備が整っています。しかし、人海戦術で世界と張り合うだけの規模は持っていません。我々は「発想力」で勝負します。他の人と同じことをやっていても面白くない。誰もが思いつかないような発想で、これまでにない角度からの脳科学研究に挑みたいと思っています。

グリア細胞に光遺伝学を応用する試みは、誰も思いつかなかったことです。この試みの成果は、グリアの発する信号が動物の行動や学習にまで影響する、という予想外の発見でした。さらに、シナプスの外で、神経とグリア細胞が直接信号を伝え合う場があるなんてことは、これまで教科書には載っていませんでした。また、従来、シナプスひとつひとつが独立した計算単位と考えられてきましたが、個々のシナプスを超えた信号のやりとりがあり、それこそが視覚の機能に役立っていることも見つけました。

一番、面白いことをやりましょう。その先には、必ずや新しい発見があるはずです!



東北大学 大学院生命科学研究科 超回路脳機能分野
教授・松井 広(まつい こう)
連絡:matsui*med.tohoku.ac.jp
「*」を「@」に変換してください


これまでのポスドク・スタッフ受入実績

日本学術振興会特別研究員(PD)受入

職(当時)氏名研究内容(当時)直後異動先/現所属
2022-2023
学振PD
金谷 哲平
Teppei Kanaya

脳内グリア機能が左右する即時/事後学習の補償的調整機構の解明。
学振DC/PD(拡張)

理研CBS
長井淳研究室
ポスドク研究員
2018-2021
学振PD
森澤 陽介
Yosuke Morizawa

山梨大学小泉修一研究室から。グリア細胞による神経貪食過程を光顕と電顕で追跡する方法を開発。

NYU
Wenbiao Gan
ポスドク研究員
2018-2019
学振PD
旧八尾研移籍
阿部 健太
Kenta Abe

八尾研から移籍
超回路脳機能分野
学振DC/PD(拡張)

Med Univ South Carolina
Takashi Sato
ポスドク研究員
2015-2017
学振PD
別府 薫
Kaoru Beppu

グリア細胞光遺伝学の開拓。脳虚血にともなう興奮性神経毒性のメカニズム解明。

海外学振 UCL
Hausser lab
東北大・医・講師
2011-2013
学振PD
佐々木 拓哉Takuya Sasaki

KENGE-tetシステム確立。グリア光操作法を用いてグリアから神経へと至る信号伝達過程を調べる。

海外学振 UCSD
東北大・薬
薬理学分野 教授

日本学術振興会特別研究員(PD,RPD,海外)送出

職(当時)氏名研究内容(異動先)直後異動先/現所属
2022-2024
学振DC2
佐々木 大地
Daichi Sasaki

学振PD 2024-2027
心の実体を担う脳血管機能の解明。

慶應医
田中謙二研究室
学振PD
2022-2023
学振DC/PD
(拡張)
金谷 哲平
Teppei Kanaya

学振PD 2024-2027

理研CBS
長井淳研究室
学振PD
2015-2017
学振PD
別府 薫
Kaoru Beppu

海外学振 2017-2020
学振RPD 2020-

海外学振 UCL
Hausser lab
東北大・医・講師
2011-2013
学振PD
佐々木 拓哉Takuya Sasaki

海外学振 2013-2014

海外学振 UCSD
東北大・薬
薬理学分野 教授

学術研究員/特任助教等受入

職(当時)氏名研究内容(当時)直後異動先/現所属
2021-2023
助教
(研究特任)
生駒 葉子
Yoko Ikoma

脳内環境の光ファイバー計測法開発。てんかん病態をモデルとして、中枢-末梢機能連関を追究。

東北大学
生命科学研究科
超回路脳機能分野
2018-2021
学術研究員
生駒 葉子
Yoko Ikoma

鹿児島大学桑木共之研究室から。自律神経系の研究を発展。末梢・代謝と中枢・神経との連関を研究中。

東北大学
生命科学研究科
超回路脳機能分野
2015-2018
助教
(研究特任)
森澤 陽介
Yosuke Morizawa

山梨大学小泉修一研究室から。グリア細胞による神経貪食過程を光顕と電顕で追跡する方法を開発。

NYU
Wenbiao Gan
ポスドク研究員

助教着任

職(当時)氏名研究内容(当時)直後異動先/現所属
2024-
助教
生駒 葉子
Yoko Ikoma

脳内環境の光ファイバー計測法開発。てんかん病態をモデルとして、中枢-末梢機能連関を追究。

東北大学
生命科学研究科
超回路脳機能分野

客員研究員受入

職(当時)氏名研究内容(当時)直後異動先/現所属
2020-
客員教授
井樋 慶一
Keiichi Itoi

2020-. 東北大学情報科学研究科情報生物学分野教授を退職後、松井研にて客員教授を務めていただく。神経内分泌学(CRF神経細胞)専門。

東北福祉大学 教授
超回路脳機能分野
客員研究員
2018-2020
客員教授
八尾 寛Hiromu Yawo

2017-2020.東北大医学在籍時・生命移籍時ともに旧八尾研を継ぐ。シナプス研究/光遺伝学創始者に学ぶ。

東京大学 物性研究所
井上圭一研究室
特任研究員


研究室長 Principle Investigator

教授・松井 広(まつい こう)
Ko Matsui, Ph.D., Professor

連絡先

電話: 022-217-6209 ファックス: 022-217-6211
メール: matsui*med.tohoku.ac.jp (「*」を「@」に変換してください)
ウェブ: http://www.ims.med.tohoku.ac.jp/matsui/