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東北大学大学院生命科学研究科回路脳機能分野
兼・東北大学大学院医学系研究科回路脳機能分野

アルバム

2023年03月18日

第128回日本解剖学会総会・全国学術集会@仙台


第128回 日本解剖学会総会・全国学術集会
「サイコウ、解剖学!~かたちを見る、知る、活かす~」
日程:2023/3/18 (土) - 2023/3/20 (月)
会場:東北大学川内キャンパス
会頭: 大和田 祐二(東北大学医学系研究科器官解剖学)

大会企画シンポジウム1
大会一日目:3月18日(土) 15:10-17:00
グリア・デコーディング連携シンポジウム
「グリア微細形態ダイナミズムから読み取る脳と心の機能の全身性」
座長1:松井 広
 東北大学 大学院生命科学研究科 超回路脳機能分野
座長2:田中 謙二
 慶應義塾大学 医学部 先端医科学研究所 脳科学研究部門

演者1:小西 博之
 名古屋大学 大学院医学系研究科 総合医学専攻 機能形態学
演者2:安本 有希
 Department of Comparative Medicine, School of Medicine, Yale University
演者3:森澤 陽介
 Department of Anesthesiology, Columbia University
演者4:安藤 めぐみ
 東京大学 大学院薬学系研究科 薬品作用学教室
演者5:服部 祐季
 名古屋大学 大学院医学系研究科 細胞生物学分野

要旨(ねらい・コメント)
学術変革領域研究(A)「グリアデコーディング」連携シンポジウム。脳内には神経細胞以外にミクログリアやアストロサイトが存在し、脳内免疫機能、不要な細胞片の貪食除去、エネルギー代謝の調整を行なっていることが知られている。これらグリアによる脳内環境の調節は、神経細胞の生存と機能を支えるために必須である。しかし、近年、本来、神経細胞のみ担うと考えられて来た情報処理回路にも、グリアの影響があることが明らかになってきた。特に、神経回路が変化する可塑性や記憶などにグリアからの働きかけがあり、神経回路の望ましくない変化、病態、神経疾患にもグリアが関わる可能性が指摘されている。本シンポジウムでは、国内外の新進気鋭の若手研究者を招聘して、グリア研究の最前線を紹介する。グリアの微細形態のダイナミズムからグリア機能を読み取り、脳と心の機能の全身性を理解する試みに挑戦する。


座長からの冒頭のご挨拶
それでは、時間となりましたので、本シンポジウムを始めたいと思います。座長は、東北大学の松井広と慶應義塾大学の田中謙二が務めます。本シンポジウムは、学術変革領域(A)「グリアデコーディング」との連携シンポジウムです。グリアデコーディングの班員関係者は半数以上を占めますが、海外にポスドク留学中の2名も加えて、幅広くグリアに関する研究者を集めました。グリア細胞と解剖学という組み合わせから、必然的に、貪食に関する話題の多い組み合わせとなりました。また、解剖学にとどまらず、神経細胞やグリア細胞の細かな形態が、脳と心の機能に果たす役割について、想像力を膨らませて、科学的に検証する研究が紹介されると思います。それでは、グリア微細形態ダイナミズムから読み取る脳と心の機能の全身性というタイトルでシンポジウムを開始したいと思います。発表時間は17分で質疑応答は3分、全体では10分程度の余裕があり、後ろもすぐに控えているわけではありませんので、ぜひ、フロアの皆様からの活発なご議論をお願い申し上げます。なお、マスクに関しては、充分に距離も離れていることもありますので、演者の皆さんのご判断でご自由にお願い申し上げます。



SA1-1
グリア依存的/非依存的な脳の細胞残骸除去システム
小西 博之、木山 博資
名古屋大・院医・機能組織学

SA1-2
成体ミクログリア-ニューロン相互作用を介したスパインシナプス除去メカニズムの解明
安本 有希、Tamas L. Horvath
Dept Comparative Medicine., Yale Univ. School of Med

SA1-3
運動学習とシナプス微細形態変化を支えるグリア貪食
森澤 陽介1,2、松井 広2
1コロンビア大・医・麻酔科、2東北大・生命科学・超回路脳機能

SA1-4
シナプス局所的なアポトーシスがマイクログリアによるシナプス貪食を促進する
安藤 めぐみ1、小山 隆太1,2
1東京大・院薬・薬品作用学、2Beyond AI

SA1-5
The cellular dynamics and mechanisms underlying microglial colonization into the embryonic cerebral wall
Hattori Yuki
Nagoya Univ. Grad. Sch. of Med., Dept. Anat. Cell Biol.