NHK Humanience - Ko Matsui

NHK ヒューマニエンス 出演

2021年06月03日 松井

NHK「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ」
"天才"ひらめきのミステリー

織田裕二さんが司会を務める番組に、東北大学の松井広教授が専門家として登場します。人間のひらめきがどのように生み出されるのか。専門の脳科学の観点から、特に、脳内の神経細胞とは異なるグリア細胞の役割について解説します。


BSプレミアム・BS4K
本放送:6月3日(木)20:00〜20:59
再放送:6月7日(月)23:45~00:44
NHKオンデマンドでも配信予定

独創的な発想で世界を変える「天才」たち。その「ひらめき」に最新科学は迫る。天才棋士の直感は、大脳基底核が瞬時に生み出す。独創的なアイデアは脳の回路、デフォルト・モード・ネットワークで、記憶の海を散歩しながら着想されるという。さらにアインシュタインの脳を解剖した結果、1.7倍の「グリア細胞」が発見され、知性をもたらす新たな仕組みが明らかに。天才とIQの意外な関係など、天才の頭脳の深淵を妄想する。

NHK オンライン・予告


番組表


楽屋


収録




タクシー



オンエ



今回のNHK「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ」"天才"ひらめきのミステリーでは、脳科学の専門家として、田中啓治博士(理化学研究所)・松井広教授(東北大学)・苧坂直行教授(京都大学)の3名が出演しました。織田裕二さんと井上あさひアナウンサーが司会を務める番組で、今回のゲストは、田中寅彦さん(将棋棋士・九段)でした。



東北大学・超回路脳機能分野

IMS-Neuroscience Top

東北大学大学院生命科学研究科回路脳機能分野
兼・東北大学大学院医学系研究科回路脳機能分野

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樹々は成育することのない
無数の芽を生み、
根をはり、枝や葉を拡げて
個体と種の保存にはありあまるほどの
養分を吸収する。
樹々は、この溢れんばかりの過剰を
使うことも、享受することもなく自然に還すが、
動物はこの溢れる養分を、自由で
嬉々とした自らの運動に使用する。
このように自然は、その初源から生命の
無限の展開にむけての序曲を奏でている。
物質としての束縛を少しずつ断ちきり
やがて自らの姿を自由に変えていくのである。

フリードリッヒ・フォン・シラー

研究室の紹介

本研究室は、2013年1月、医学領域創生分野として新設されました。そして、私は、テニュアトラック准教授として4年余りを経て、2017年4月、生命科学研究科に教授として着任いたしました。新しく生まれ変わった研究室の名前は、回路脳機能分野です。なお、医学系研究科においては、引き続き、協力教員として務めます。両研究科の特色を活かした研究・教育を行っていきたいと思っています。

私たちの研究室で追究するテーマは、「心とは何か」という問いです。デカルトはひとつの答えを提供しています。我思うゆえに我有り。自分の心の存在は、自分の中を顧みれば実感できる、というわけです。では、他者の心の存在を実感することは可能でしょうか。じつは、他者の心の存在は、わずかに言葉や行動といった筋肉の動きを通して、窺い知ることができるだけなのです。筋肉の動きを支配しているのは神経です。神経の塊である脳にこそ心が宿っていると考えられて、脳科学は進んできました。ところが、脳をよく見てみると、神経とは異なるグリア細胞という細胞があり、グリアのほうが、神経より数も多く容積も大きいことが分かってきました。最近の私たちの研究から、グリアは神経の活動に細かく反応していることが分かりました。また、光を用いて細胞の活動を制御できる分子をグリアに発現させ、グリアを選択的に光刺激すると、神経に情報が伝わることが示されました。生きたままのマウスの頭部に光ファイバーを刺しこんで、運動を調整する働きを持つ小脳のグリア細胞を光刺激すると、瞳孔が開き眼球運動が変化する、などの効果が表れました。つまり、グリアの活動は、神経を通して筋肉の活動を左右しているのです。また、マウスに麻酔薬を投与すると、神経の活動はほとんど影響を受けないのに、グリアの活動が強力に抑制されるという報告もあります。麻酔によって、選択的に失われるのは何か。意識です。心のもっとも重要な機能のひとつである意識に、グリアは影響しているのかもしれないのです。

私たちの研究室では、大学院生を募集しています。当研究室には、電気生理学・二光子イメージング・オプトジェネティクスと、世界最先端の技術が並んでいます。でも、学生の皆さんには、そんなものは小手先と考え、独創的な切り口で、この世の新しい解釈を見つけて欲しいと思います。大学院での目標は、PhDを取得することですが、PhDとは、Doctor of Philosophy、つまり「哲学の博士」なのです。脳をどう見るか、神経やグリアの役割をどう考えるか。私は、皆さんが、脳科学に対する新しい哲学をもつまで、強力にサポートしていきたいと考えております。


DIARY and PLAN

2022年08月28日 松井

NHK「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ」
"天才"ひらめきのミステリー
NHK「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ」"天才"ひらめきのミステリー(オリジナル放映日:2021.06.03)の再放映があります。生命科学研究科・超回路脳機能分野の松井広教授が出演しています。約1年前の放送でしたが、好評につき、再放送されることになりました。


NHK BSプレミアム 再放送
2022年8月28日(日)01:47~02:46(深夜 60分)
再放送スケジュール表
エピソード紹介
松井研究室特設ページ

超回路脳機能分野の松井広教授は、専門の脳科学の観点から、特に、脳内の神経細胞とは異なるグリア細胞の役割について解説します。グリア細胞とは、グルー、すなわち、ノリという単語にその名を由来します。従来は、脳のなかで神経細胞と神経細胞の間の隙間を埋めるだけの存在と考えられてきました。しかし、松井教授らの研究によって、グリア細胞は神経活動に応答し、グリアから神経へ信号が伝わることが明らかになってきました。グリア細胞は、神経回路とは異なった形で、脳内情報処理に関わっている可能性が挙げられています。まさに、異なる性質の情報を「グルー」のように結びつけ、新たな発想やひらめきを生み出す源泉に、グリアの働きはあるのかもしれません。


2022年05月11日 NHK 再放送

NHK「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ」
"天才" ひらめきのミステリー
松井広教授の出演回の再放送がありました。

1992年入学 東京大学理科II類7組 の同級生の荒木潤さんがテレビで見かけてくれて、facebookに記事をアップロードしてくれました。ところが、荒木さんのコメント文が facebook 翻訳にかかると大変なことに (^_^)
A friend of mine from the University freshman year kindly posted a facebook note introducing me appearing on a NHK TV program explaining about the role of glial cells in the brain. However, my friend's comment "I'm glad everyone's getting promoted." in Japanese was translated into a very unintended phrase in English by the automatic facebook translater :)


2021年06月03日 松井

オンエア!NHK「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ」
"天才"ひらめきのミステリー


2021年06月03日 松井

NHK「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ」
"天才"ひらめきのミステリー

織田裕二さんが司会を務める番組に、東北大学の松井広教授が専門家として登場します。人間のひらめきがどのように生み出されるのか。専門の脳科学の観点から、特に、脳内の神経細胞とは異なるグリア細胞の役割について解説します。


BSプレミアム・BS4K
本放送:6月3日(木)20:00〜20:59
再放送:6月7日(月)23:45~00:44
NHKオンデマンドでも配信予定

独創的な発想で世界を変える「天才」たち。その「ひらめき」に最新科学は迫る。天才棋士の直感は、大脳基底核が瞬時に生み出す。独創的なアイデアは脳の回路、デフォルト・モード・ネットワークで、記憶の海を散歩しながら着想されるという。さらにアインシュタインの脳を解剖した結果、1.7倍の「グリア細胞」が発見され、知性をもたらす新たな仕組みが明らかに。天才とIQの意外な関係など、天才の頭脳の深淵を妄想する。


2021年05月04日 松井

NHK「ヒューマニエンス」番組収録

NHK「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ」テレビ番組に出演するにあたり、東京メディアシティ・砧スタジオで収録をしてきました人の知性やひらめきに脳内グリア細胞が関わる可能性についてお話してまいりました新型コロナ禍で行動指針(BCP)レベル3でしたので、生命研究科長からの出張許可を得た上で東京に行ってまいりました。BSプレミアム毎週木曜よる8時~の番組で、2021年6月上旬に放送を予定しています


2021年04月13日 松井

オンライン・テレビ番組取材

脳科学に関するテレビ番組の取材を受けました。自分で撮影機材と照明をセットアップするので、結構、手間がかかりました。スタジオ収録もあるかもしれません。


お問い合わせ先

研究室長 Principle Investigator

教授・松井 広(まつい こう)
Ko Matsui, Ph.D., Professor

連絡先

電話: 022-217-6209 ファックス: 022-217-6211
メール: matsui*med.tohoku.ac.jp (「*」を「@」に変換してください)
ウェブ: http://www.ims.med.tohoku.ac.jp/matsui/