東北大学大学院生命科学研究科回路脳機能分野
兼・東北大学大学院医学系研究科回路脳機能分野

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今井 健

Ken Imai

氏名:今井 健(いまい けん, Ken Imai)
現職:修士課程2年(生命)
所属:東北大学大学院生命科学研究科
    超回路脳機能分野(松井広研究室)
専門:オプトジェネティクス、精神疾患
所在:片平キャンパス

学歴:

2023年3月 徳島大学薬学部創製薬科学科 卒業
       創薬理論化学分野(指導教官:立川正憲
       学士(薬科学)取得
2023年4月 東北大学大学院生命科学研究科
       修士課程入学
       超回路脳機能分野(指導教官:松井広

職歴・経歴:

2023年04月
 東北大学 未来型医療創造卓越大学院プログラム
 第5期生「神経-グリア-血管連関による脳内情報処理の制御機構の解明」

一言:

 脳は、身体と独立した器官ではなく、こころの働きは身体からの影響を受け、心身機能連関の破綻が、様々な脳病態を生み出すと考えられます。私は、徳島大学の薬学部に在籍時、血液脳関門(Blood Brain Barrier: BBB)を突破できる薬物送達に関する研究を行ってきました。BBBとは、脳への異物の侵入を排除するための重要な生体関門ですが、薬学的な観点からすれば、脳への薬物送達を妨げる障壁とみなすこともできます。現在、脳を標的とした医薬品開発において、BBBの機能を理解し、BBBを突破できる新たな薬物送達技術の開発が必要とされています。

 東北大学の大学院生命科学研究科に入学した後は、超回路脳機能分野の松井広教授のもと、BBBの構造的完全性やエネルギー輸送を担っているアストロサイトに注目した研究を実施します。生きているマウス脳内の神経・アストロサイト・血管の活動を生理学的に記録し、不安なこころの状態が生まれる背景に、血管や末梢器官からの作用があることを明らかにしていきたいと考えています。実験には、in vivoファイバーフォトメトリー、オプトジェネティクス、急性スライス標本を用いた細胞生理学的手法を用います。 近年、新型コロナ禍における精神疾患は増加していますが、その原因としては、感染自体によって引き起こされた脳内神経回路の変化、ならびに、社会的孤立によってもたらされたものとがあると考えています。いずれについても、BBBの変化、アストロサイトの変化、あるいは、末梢器官での炎症反応や代謝変化などが血管や自律神経系を伝わって、中枢脳の動作に影響を与えた結果である可能性があります。このような観点に立てば、従来の薬学や脳科学の知識だけでは、こころの病気のメカニズムを理解できないことが分かります。今後の超高齢少子化社会において、より増加することが予想される、うつ病などの精神疾患の治療や予防を目指し、神経-グリア-血管連関による脳の情報機構の解明を行っていきたいと考えています。

2023年04月01日 今井

祝!未来型医療創造卓越大学院プログラム 採択


今井 健
  2023~2027年度 採択
  神経-グリア-血管連関による脳内情報処理の制御機構の解明

2023年度入学の新入生の今井健氏が未来型医療創造卓越大学院プログラムに採択されました。2020年度採択の当研究室の古川孝太氏の後輩になります。


発表論文

○卒業論文タイトル
Experimental platforms to clarify the impact of placental trophoblast (BeWo)-derived extracellular vesicles uptake on human brain microvessel endothelial cells
○卒業研究の研究室
徳島大学薬学部創薬理論化学分野(指導教官:立川正憲
  1. Sasaki D, Imai K, Ikoma Y, Matsui K* (2024) Plastic vasomotion entrainment.
    eLife, 13:RP93721.
    DOI: https://doi.org/10.7554/eLife.93721.3


学会・研究会発表:

  1. 第61回日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会
    中国四国支部学術大会, 広島, 2022年11月
    題目:
    マイクロ流体デバイスを用いた3次元ヒト脳血管網の再構築
    発表者:
    今井健1、稲垣舞2、佐藤桃子2、船本健一3、立川正憲2
    1,徳島大学薬学部
    2,徳島大学大学院医歯薬研究部(薬学域)
    3,東北大学流体科学研究所

ウェブ:

研究室ウェブサイト(今井健)