東北大学・大学院生命科学研究科/超回路脳機能分野
兼・東北大学・大学院医学系研究科/超回路脳機能分野
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伊東 諒

氏名:伊東 諒(いとう りょう, Ryo Ito)
現職:(松井研最終記録)東北大学理学部物理学科卒業
研究:東北大学大学院生命科学研究科
超回路脳機能分野(松井広研究室)
専門:理論物理学、深層学習、DeepLabCut
所在:片平キャンパス
学歴:
2017年04月 東北大学理学部物理系 入学2020年04月 東北大学理学部物理学科
量子基礎物理学講座 所属
2019年12月 東北大学大学院生命科学研究科 研究参画
超回路脳機能分野(指導教官:松井広)
2021年03月 超回路脳機能分野特設 非公式学位 DBS 取得
2021年03月 東北大学理学部物理学科 卒業
2021年04月 京都大学 大学院情報学研究科 修士課程 入学
論理生命学分野(指導教官:石井信)
▲(以上、松井研での最終記録。以降、更新なし。)▲
職歴:
2019年12月 松井広研究室動物ケアスタッフ一言:
東北大学理学部物理学科量子基礎物理学講座に所属する学部4年生です。現在、物理学科では、素粒子や原子核の基礎理論を学んでおります。物理学とは、万物を数式を用いて理解していく学問です。その明快さや美しさに魅せられ、私は物理学の道を志すことにしました。
一方、最近、私は、人のこころや意思決定についても興味を持つようになりました。脳とこころのメカニズムを明らかにしていくにはさまざまなアプローチが考えられます。動物モデルを用いて、実際の脳細胞の活動を記録したり、動物の行動を解析したりする手法を駆使する、いわゆる脳神経科学研究がひとつの突破口になると私は考えました。
偶然、2019年12月、学部3年次に、松井広教授の研究室で動物ケアスタッフの募集があり、アルバイトとして、動物ケージの交換や清掃などの作業に加わらせてもらいました。2020年度も引き続き、週に一度の動物ケアスタッフを継続する傍ら、松井研での研究・実験にも参加させいただくことになりました。現在、Pythonを用いた深層学習(DeepLabCut等)によるモダンな手法を用いて、マウスの眼球運動の画像解析をすることに取り組んでいます。つい最近、GPU を活用することで驚速なデータ解析が可能となり、5日間かけて解析していたデータがわずか1時間程度で完了することが分かりました。
マウスの眼球運動は、小脳依存性の運動学習の良いモデルであると言われています。学習や記憶が成立するのに、どのような脳内機構が関わるのかを明らかにするため、最新のデータ解析技術を適用していきたいと思います。また、今年度は、このようなデータ解析だけでなく、実際の動物行動実験によって画像データを取得したり、脳内電極や光ファイバーから脳内活動を記録する段階にも参加することで、ウェットな実験系の現場を経験していきたいと思います。松井研では、生体内で実際に起こっていることを学び、神経科学やその応用的な手法について理解を深めていきます。
将来的には、物理学のバックグランドを活かして、脳内の情報処理過程を数式で理解していくことに取り組みたいと考えています。コンピュータ上のプログラムだけでなく、実際の生の生体データに触れることで、数理だけでは解けない革新的な研究スタイルを身につけていきたいと考えています。
神奈川県出身。好きなものは音楽、ラーメン。
2023年03月14日~16日 伊東
第100回 日本生理学会大会@京都
記念すべき第100回の日本生理学会大会は京都で開催されました。超回路脳機能分野からは、生駒葉子氏と高橋佑輔氏の2名が現地でポスター発表を行い、研究室主宰者の松井広教授は最新情報収集を行いました。久々のほぼ完全現地開催の学会では、数年ぶりの懐かしい面々とも再会し、新たな出会いも多くありました。
2022年12月02日 伊東
超回路脳機能分野 研究室訪問
京都大学大学院情報学研究科論理生命学分野
伊東 諒 修士課程2年次
当研究室に2019年12月~2021年3月まで在籍してくれた伊東諒氏が久々に訪問してくれました。京都大学でも研究に励んでいるようで何よりです。ぜひ、将来は、再びコラボをすることにしましょう。
参加者:伊東諒、松井広、生駒葉子、金谷哲平、荒木峻、佐々木大地、淺野雄輝、譚婉琴、古川孝太、山尾啓熙、道念佑樹、高橋佑輔(計12名;順不同、敬称略)
2022年06月30日 伊東
第45回 日本神経科学大会@沖縄
2019年12月~2021年3月まで、当研究室に所属し、その後、京都大学大学院情報学研究科論理生命学分野(指導教官:石井信)の修士課程に進学した伊東諒さんが NEURO2022@沖縄に参加し、偶然、当研究室の淺野雄輝さんと道念佑樹さんと出会いました。一期一会は本当に面白いものです。
2021年07月08日 伊東
当研究室の DBS 修了生・伊東諒氏ご来仙。
伊東諒氏には、2019年12月より当研究室において動物ケアスタッフとして務めていただきました。その間、実際の解析/実験にも参画し、Disciple of Brain Science(DBS)の未承認学位を松井広教授から個人的に表彰致されました。東北大学理学部物理学科を卒業し、2021年4月から、京都大学大学院情報学研究科論理生命学分野(指導教官:石井信)の修士課程に進学しました。修士課程での本格的な実験に先立ち、当研究室に立ち寄ってもらいました。
2021年03月15日 伊東
東北大学理学部物理学科・伊東諒氏/未承認学位授与
東北大学理学部物理学科卒業予定(3/25)の伊東諒氏による非公式卒業論文発表会を開催しました。研究室員による厳正なる審査の末、全員一致で、東北大学非公認の超回路脳機能分野による特設証書を授与することが決定しました。伊東氏による2019年12月から2021年3月までの15ヶ月間の研究成果を称し、Disciple of Brain Science(DBS)の未承認学位を松井広教授から個人的に表彰致しました。
2021年03月12日 伊東
東北大学理学部物理学科・伊東/非公式卒業研究
この春卒業予定の伊東諒氏。動物ケアスタッフから始まり、いつの間にか、超回路脳機能分野の IT 部門の中核を担う存在となり、ファイバーフォトメトリー法を用いた動物との双方向光通信と深層学習による動物行動解析もこなしました。この日が非公式卒業研究の最後の実験になりましたが、今後の伊東氏の研究の発展と大学間共同研究への貢献に期待しています。
2020年09月15日 伊東
縦スクロールのスクリプト
テナーサックスの伊東氏は、理学部物理学科所属で当研究室きっての理数系。MATLAB, python, DeepLabCut を使いこなし、驚速の勢いでラボに電算機革命を引き起こしています。そんな伊東氏もついにウェットな動物実験に取り組み始めました。論理と数理の世界と生物の不確定性との融合にどんな新しい展開が得られるか。期待しています。
2020年08月31日
お昼ラーメン・プログレス
ラーメン通の伊東諒さんにご案内いただきました。大変、おいしかったんですが、不惑をとうに過ぎたせいか、とても「まくる」ことができなかったです。20代後半で、ギリシャ人と寿司食べ放題で勝負していた頃が懐かしいです。
会場:らーめんビック 五橋店

2020年04月03日 片平キャンパス生命科学プロジェクト総合研究棟前にて、松井研メンバー(左から、伊東諒、生駒葉子、松井広、小野寺麻理子)と。
発表論文
学会・研究会活動履歴:
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Kanaya T, Sasaki D, Ito R, Yamao H, Beppu K, Matsui K* (2021) Glial contribution to the early phase of the parallel memory formation process. Annual Meeting of The Physiological Society of Japan(第98回 日本生理学会大会), Nagoya, Japan (Web), 2021年3月.
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Araki S, Ito R, Matsui K* (2021) Generation of the epileptic focus by glia. Annual Meeting of The Physiological Society of Japan(第98回 日本生理学会大会), Nagoya, Japan (Web), 2021年3月.