IMS-Neuroscience Top

東北大学大学院生命科学研究科回路脳機能分野
兼・東北大学大学院医学系研究科回路脳機能分野

Glia 2024 掲載記念

2024年04月09日

公刊学術研究論文発表
脳内グリアのハイパードライブ:てんかん様神経発振を引き起こすグリア細胞の作用を発見
Araki et al., Glia 2024 特設ページ

発作を抑える抗てんかん薬の開発は進んでいるものの、全ての患者で発作がコントロールできるわけではありません。また、そもそも、てんかんの発作は、どういったきっかけで起きるのか、未だにそのメカニズムの多くは謎に包まれています。

東北大学大学院医学系研究科の荒木峻大学院生(研究当時)、大学院生命科学研究科の松井広(こう)教授らのグループは、実験動物のマウスを用いて、脳の中の海馬に光ファイバーを埋め込み、グリア細胞の中でもアストロサイトの活動を光計測しました。脳内に金属の銅を人工的に埋め込むと炎症反応が生じ、てんかん様の神経発振現象が、1日に数回、散発的に生じるようになることが知られています。そこで、銅留置による神経過活動を調べたところ、神経発振に20秒程度も先立ち、アストロサイトの活動が始まることが示されました。さらに、アストロサイトの活動を電気的に刺激する方法や、アストロサイトの代謝機能を薬で阻害する方法などを組み合わせることで、アストロサイトが脳神経活動を強力に誘導(ハイパードライブ)することを明らかにしました。アストロサイトの活動制御がてんかんの新たな治療戦略となることが期待されます。

本研究成果は2024年4月9日付で脳科学の専門誌Gliaに掲載されました。

著者: 荒木峻大西一ノ介生駒葉子松井広


Araki S, Onishi I, Ikoma Y, Matsui K* (2024) Astrocyte switch to the hyperactive mode.
Glia, available online, April 9, 2024.
DOI: https://doi.org/10.1002/glia.24537
Altmetric score = 128 (current 2024.06.01)
Top 2% of out of all articles searched.
Top 1% of all articles (2,437) published in Glia.

2024.04.09 Published Online
2024.04.19 Press Release
東北大学 本部
 ・プレスリリース-J
 ・プレスリリース-E
 ・X(twitter)-J
 ・X(twitter)-E
 ・facebook-J
 ・facebook-E
 ・LinkedIn-E
東北大学 大学院生命科学研究科
 ・プレスリリース-J
 ・プレスリリース-E
 ・X(twitter)-J
東北大学 大学院医学系研究科
 ・プレスリリース-J
 ・プレスリリース-E
 ・X(twitter)-J
 ・X(twitter)-E
 ・facebook-J
 ・facebook-E
松井広教授
 ・X(twitter)-J
 ・X(twitter)-E
 ・facebook-J
 ・facebook-E
 ・LinkedIn-J
 ・LinkedIn-E
2024.04.19 日本の研究.com X
2024.04.19 日本の研究.com HP
2024.04.19 EurekAlert!
2024.04.19 Alpha Galileo
2024.04.19 mirage news
2024.04.19 MedicalXpress
2024.04.19 asia research news
2024.04.19 The National Tribune
2024.04.19 nipponese
2024.04.19 日本経済新聞
2024.04.19 日経バイオテク
2024.04.19 ScienceDaily
2024.04.20 河北新報
2024.04.20 河北新報 紙面掲載

2024.04.22 News Medical
2024.04.22 MDLinx
2024.04.22 Azo Life Sciences
2024.04.22 Health Reporter
2024.04.23 pharmatutor
2024.05.10 日刊工業新聞
2024.05.28 時事ドットコムニュース
2024.05.28 Yahoo!ニュース
2024.05.28 livedoor News
2024.05.28 ライブドアニュース Xポスト 万バズ記念
2024.05.28 ライブドアニュース 万バズ DOI付引用ポスト
2024.05.28 gooニュース
2024.05.28 BIGLOBEニュース
2024.05.28 exciteニュース
2024.05.28 nippon.com
2024.05.28 苫小牧民報
2024.05.28 ガールズちゃんねる




研究紹介History

2024年06月08日 松井

第55回記念 仙台てんかん医学市民講座 招待講演

特設ページ
第55回記念 仙台てんかん医学市民講座 IV(Epileptology Public Lecture in Sendai; EPLS)が開催され、基礎脳科学講座として「超回路脳機能からてんかんを知る」という演題名で招待講演を行いました(1時間;会場、仙台国際センター2階 萩)。この講座は、年2回開催の市民講座で、てんかん専門病院ベーテル等によって開催されています。市民講座という形でのアウトリーチは初めての経験でした。今回、てんかんの専門医や看護師、医療スタッフに患者さんを含めた聴衆でしたので、なるべく難しくない解説を心がけましたが、一方、学会発表のような側面も残して、科学的なアプローチでどうやって仮説-検証の道をたどっていくのかを体験してもらうことにしました。

松井 広
超回路脳機能からてんかんを知る. 第55回記念 仙台てんかん医学市民講座 IV「新しいてんかんの世界」, 仙台, 2024年06月08日

YouTube配信 2024年06月08日

松井講演時間 2:00:11 - 3:04:10

※ 本講義で紹介した主な研究内容:
Ikoma Y, Takahashi Y, Sasaki D, Matsui K* (2023)
Properties of REM sleep alterations with epilepsy.
Brain, 146: 2431-2442.
DOI: https://doi.org/10.1093/brain/awac499

Araki S, Onishi I, Ikoma Y, Matsui K* (2024)
Astrocyte switch to the hyperactive mode.
Glia, available online, April 9, 2024.
DOI: https://doi.org/10.1002/glia.24537


2024年06月06日 松井

第55回記念 仙台てんかん医学市民講座 招待講演
河北新報 予告 紙面掲載



開催日 2024年6月8日(土)仙台国際センター2階 萩


2024年05月30日 松井

第66回日本小児神経学会学術集会 シンポジウム招待講演

第66回日本小児神経学会学術集会のシンポジウム5「グリア細胞:多様な生理機能と神経疾患の病態生理」(座長:大守伊織先生、佐野史和先生)において口頭発表を行ってきました。発表内容は主に Ikoma et al. Brain 2023b で、最後に、最新の Araki et al., Glia 2024 の内容も加えました。いずれも、神経活動の~20秒近く前からグリア細胞や脳内環境の変化が先行することを示しており、神経回路の動作に対して、グリア細胞が支配的な影響力を及ぼすことが明らかになりました。

松井 広
睡眠時グリア細胞機能と脳病態における機能変容. Glial function in sleep in health and disease. 第66回日本小児神経学会学術集会 シンポジウム「グリア細胞:多様な生理機能と神経疾患の病態生理」, 名古屋, 2024年05月30日


2024年05月28日

Araki et al. Glia 2024 Xポスト 万バズ記念!

2024.05.28 ライブドアニュース Xポスト 万バズ記念
2024.05.28 ライブドアニュース 万バズ DOI付引用ポスト

↑↑↑ 論文情報DOI付きをXでリポストしてくれると嬉しい ↑↑↑


2023年11月30日-12月02日 松井

第53回日本臨床神経生理学会学術大会
第60回日本臨床神経視襟学会技術講習会

特別教育講演

特別教育講演2 日時:11月30日(木)17:00~18:00
会場:第1会場
脳内グリア細胞によるてんかん可塑性の制御機構
松井 広
東北大学 大学院生命科学研究科 超回路脳機能分野



本大会には、国際医療福祉大学の後藤純信先生にご招待いただき、60分の特別教育講演を行ってきました。講演後には上記の感謝状までいただきました。夜は、gala dinner にもご招待いただき、突然のスピーチ要請には戸惑いましたが、普段ではとても出会えないような著名な臨床の先生方とお話しをすることができました。Taipei Veterans General Hospital の Hsiang-Yu Yu 先生と偶然、隣の席になることができ、東北大学の中里信和先生のところで研修をしたことがあると聞いて驚きました。最近、なぜか、台湾とのつながりが強くなってきているようです。



2023年08月01-04日 荒木

第46回 日本神経科学大会 @ 仙台

The 46th Annual Meeting of the Japan Neuroscience Society
Aug 1-3, 2023, Sendai, Japan


2023年8月1日(火) 18:00 〜 19:00 第9会場 (小会議室2)
若手育成塾
[1TS09e-2] 若手育成塾4
シニア座長:小山 隆太(東京大学)
若手座長:Wulaer Bolati(理化学研究所)
シニア・ディスカッサント:高橋 良輔(京都大学)


口頭発表
[1TS09e-2-01] アストロサイトによる神経発振制御
荒木 峻1、大西 一ノ介1、松井 広1 (1. 東北大学)


Presentation Award
Training School for Next Generation Scientists
Presentation Award
the 46th Annual Meeting
of the Japane Neuroscience Society
Awarded to Shun Araki
for Orla Presentaion [1TS09e-2-01]
"Astrocyte control of neuronal hyperactivity"

2023年8月1日(火) 16:00 〜 17:00 ポスター会場 (展示棟)
ポスター発表
[1Pa-183] アストロサイトによる神経発振制御
荒木 峻1、大西 一ノ介1、松井 広1 (1. 東北大学)



2021年03月28日~30日 荒木

第98回 日本生理学会大会(Web開催)

Araki S, Ito R, Matsui K* (2021) Generation of the epileptic focus by glia. Annual Meeting of The Physiological Society of Japan, Nagoya, Japan (Web).