東北大学大学院生命科学研究科回路脳機能分野
兼・東北大学大学院医学系研究科回路脳機能分野

メンバーページ

荒木 峻

Shun Araki

氏名:荒木 峻(あらき しゅん, Shun Araki)
現職:(松井研最終記録)博士課程修了
所属:東北大学大学院医学系研究科
    超回路脳機能分野(松井広研究室)
専門:神経細胞・グリア細胞培養、蛍光イメージング
所在:片平キャンパス

学歴:

2018年03月 東北大学医学部医学科卒業(MD)
2018年04月 東北大学病院 初期研修医
2020年03月 東北大学病院 臨床研修修了
2020年04月 東北大学大学院医学系研究科
       医学履修(博士)課程進学
       超回路脳機能分野(指導教官:松井広
2024年03月 同 博士課程修了 博士(医学)取得(PhD)

職歴:

2020年04月 公益財団法人 武田科学振興財団 
       2020年度医学部博士課程奨学研究者採択

「低侵襲脳刺激による脳内メタ可塑性操作と病態制御応用」

2024年04月 東京大学 ポスドク研究員
       東京大学 定量生命科学研究所 神経計算研究分野
       船水章大講師研究室

▲(以上、松井研での最終記録。以降、更新なし。)▲


海外留学:

  • Ching-Hwa Sung Laboratory
    Department of Ophthalmology
    Weill Cornell Medical College (New York, USA)
    Visiting Graduate Assistant
    from Oct 2014 – March 2015

    網膜神経細胞の細胞内トラフィッキングに関する研究。遺伝子操作、細胞・組織標本作成、リアルタイム細胞内物質トラッキング、電子顕微鏡観察等の手法を身につける。医学部3年次基礎医学修練期間の6ヶ月をフルに使って、米国での研究生活を体験する。


研究歴:

  • 2013年:東北大学大学院医学系研究科分子薬理学分野
    柳澤輝行教授研究室

    細胞の一次繊毛の機能について蛍光標識を用いた研究。

  • 2015年:東北大学大学院医学系研究科神経細胞制御学分野
    八尾寛教授研究室

    ラット初代培養神経細胞を用いた神経伸長時の細胞外環境変化についてオプトジェネティクスを用いた研究。

  • 2016年:東北大学大学院医学系研究科新医学領域創生分野
    松井広准教授研究室

    アストロサイトにpH蛍光センサーを遺伝子発現。細胞内pH変動を可視化。2017年、松井教授昇進。2020年、松井研究室に進学、グリアによる神経メタ可塑性制御機構を研究開始。

  • 2017年:東北大学大学院医学系研究科発生発達神経科学分野
    大隅典子教授研究室

    培養アストロサイトを用いた細胞分子生物学研究。Pax6の脳内初期発生発現を解明。北米神経科学会大会(SfN2017)にて研究成果をポスター発表。

  • 2018年~2019年:東北大学病院 臨床初期研修

    基礎研究一時休止。東北大学病院(脳神経外科・脳神経内科・高次脳機能障害科・てんかん科・加齢老年病科等)で臨床研修。冨永悌二教授、青木正志教授、鈴木匡子教授、中里信和教授、荒井啓行教授のご指導を仰ぐ。富沢病院にて佐々木英忠名誉教授のもと認知症ケアの現場を経験。


一言:

私は一人の人間として、できるだけ多くの方々を幸せにしたいと考えております。東日本大震災からの復興を目指した地域支援や2年間の初期研修での医療経験を通してやはり研究は(迂遠ではありますが)最も社会に貢献できる方法であると認識しました。例えば、臨床の世界では目の前の患者にとって最良と思われる治療を行い、その後の生活も含めて全力でサポートします。ただ、それは目の前に現れる患者に対してのみ行うことのできる貢献であり、全世界の患者を救えるわけではありません。また、非常に難治な患者に対しては、あくまで既存の治療を色々と工夫して応用することがほとんどであり、革新的な治療方法を考案し、実践することはとても稀です。このような経験から、より根本的な、paradigm shift を起こすような研究をして多数の患者に貢献したいと思い当研究室に入りました。

当研究室では脳の根本的な機能を解き明かし、それを臨床に応用したいと考えております。神経の最も興味深い特徴はそれが作り出す「こころ」というものが非常に変幻自在であり、一つの入力に対して様々な答えを出すというところです。これは、脳内が構造的に、あるいは一時的に変化しているということを示しています。このような脳内の変化を研究することは脳の最も根本的な機能に迫ることだと考えています。

脳内の変化は様々な細胞が司ると考えられますが、その中で私はグリア細胞に着目したいと考えています。グリア細胞は神経細胞を支える(Glueのような)細胞と考えられていましたが、神経細胞の栄養や細胞外環境の調整等様々な役割を持っていることが明らかになってきました。私は、グリア細胞がどのように脳内変化に関わっているのかを研究し、さらに、それを制御する手法を開発したいと考えています。

脳内の変化が様々な機能をもたらしているのであれば、種々の神経疾患によってもたらされる障害をその変化を調節することで治療することもできるでしょう。私は当研究室で、それをゴールと見据えて研究を行っていきたいと考えています。


2024年04月09日

公刊学術研究論文発表
脳内グリアのハイパードライブ:てんかん様神経発振を引き起こすグリア細胞の作用を発見
Araki et al., Glia 2024 特設ページ

発作を抑える抗てんかん薬の開発は進んでいるものの、全ての患者で発作がコントロールできるわけではありません。また、そもそも、てんかんの発作は、どういったきっかけで起きるのか、未だにそのメカニズムの多くは謎に包まれています。

東北大学大学院医学系研究科の荒木峻大学院生(研究当時)、大学院生命科学研究科の松井広(こう)教授らのグループは、実験動物のマウスを用いて、脳の中の海馬に光ファイバーを埋め込み、グリア細胞の中でもアストロサイトの活動を光計測しました。脳内に金属の銅を人工的に埋め込むと炎症反応が生じ、てんかん様の神経発振現象が、1日に数回、散発的に生じるようになることが知られています。そこで、銅留置による神経過活動を調べたところ、神経発振に20秒程度も先立ち、アストロサイトの活動が始まることが示されました。さらに、アストロサイトの活動を電気的に刺激する方法や、アストロサイトの代謝機能を薬で阻害する方法などを組み合わせることで、アストロサイトが脳神経活動を強力に誘導(ハイパードライブ)することを明らかにしました。アストロサイトの活動制御がてんかんの新たな治療戦略となることが期待されます。

本研究成果は2024年4月9日付で脳科学の専門誌Gliaに掲載されました。

著者: 荒木峻大西一ノ介生駒葉子松井広


Araki S, Onishi I, Ikoma Y, Matsui K* (2024) Astrocyte switch to the hyperactive mode.
Glia, available online, April 9, 2024.
DOI: https://doi.org/10.1002/glia.24537
Altmetric score = 128 (current 2024.06.01)
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2024.04.09 Published Online
2024.04.19 Press Release
東北大学 本部
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東北大学 大学院生命科学研究科
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松井広教授
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2024.04.20 河北新報
2024.04.20 河北新報 紙面掲載

2024.04.22 News Medical
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2023年08月01-04日

第46回 日本神経科学大会 @ 仙台

The 46th Annual Meeting of the Japan Neuroscience Society
Aug 1-3, 2023, Sendai, Japan


2023年8月1日(火) 18:00 〜 19:00 第9会場 (小会議室2)
若手育成塾
[1TS09e-2] 若手育成塾4
シニア座長:小山 隆太(東京大学)
若手座長:Wulaer Bolati(理化学研究所)
シニア・ディスカッサント:高橋 良輔(京都大学)


口頭発表
[1TS09e-2-01] アストロサイトによる神経発振制御
荒木 峻1、大西 一ノ介1、松井 広1 (1. 東北大学)


Presentation Award
Training School for Next Generation Scientists
Presentation Award
the 46th Annual Meeting
of the Japane Neuroscience Society
Awarded to Shun Araki
for Orla Presentaion [1TS09e-2-01]
"Astrocyte control of neuronal hyperactivity"

2023年8月1日(火) 16:00 〜 17:00 ポスター会場 (展示棟)
ポスター発表
[1Pa-183] アストロサイトによる神経発振制御
荒木 峻1、大西 一ノ介1、松井 広1 (1. 東北大学)



2022年04月01日 荒木

祝!武田科学振興財団医学部博士課程奨学助成 継続採択
荒木峻
  2020~2021年度 採択
  2022~2023年度 継続
  低侵襲脳刺激による脳内メタ可塑性操作と病態制御応用

2021年08月05日 荒木

第2回 グリアデコード班会議

荒木 峻, 松井 広*「飲みたい心のうずき」
第2回 グリアデコード班会議, 名古屋, 8月, 2021.
[ポスター,オンサイト開催]


2021年03月28日~30日 荒木

第98回 日本生理学会大会(Web開催)

Araki S, Ito R, Matsui K* (2021) Generation of the epileptic focus by glia. Annual Meeting of The Physiological Society of Japan, Nagoya, Japan (Web).


2020年09月17日 荒木

釣りの荒木

大物を釣り上げるためには、多少のハンダごては厭いません。脳を優しく刺激して、超絶記憶を持つ拡張知能(Extended Intelligence; EI)を生物に実装することに挑戦します。目指すは超人、いわゆるスーパーマンです。


2020年06月04日 荒木

荒木峻医師、小さい動物での初手術

このサイズに取り組むのは初めてです。何もかもがスケールが小さく、ほんのちょっとした手先のブレで大きなダメージを与えかねません。それでいて、マウスの脳の基本構造は、ヒトと変わりありません。この小さな計算機の中にも、意識も心も、当然詰まっているのは間違いないでしょう。


2020年04月01日 荒木

祝!荒木峻公益財団法人武田科学振興財団
  医学部博士課程奨学助成 採択
  低侵襲脳刺激による脳内メタ可塑性操作と病態制御応用


発表論文

博士論文 2024年3月
脳アストロサイトによる神経発振制御
東北大学 博士(医学)号取得 荒木峻

  1. Araki S, Onishi I, Ikoma Y, Matsui K (2024) Astrocyte switch to the hyperactive mode.
    Glia, available online, April 9, 2024.
    DOI: https://doi.org/10.1002/glia.24537

    特設ページ

  2. Corales LG, Inada H, Hiraoka K, Araki S, Yamanaka S, Kikkawa T, Osumi N (2022) The subcommissural organ maintains features of neuroepithelial cells in the adult mouse.
    Journal of Anatomy, 241, 820-830.
    DOI: https://doi.org/10.1111/joa.13709


学会発表

  1. 荒木 峻、大西 一ノ介、松井 広*
    アストロサイトによる神経発振制御
    第46回日本神経科学大会, 8月, 2023年.
    [口頭発表] 若手育成塾
    Presentation Award
    Training School for Next Generation Scientists
    Presentation Award
    the 46th Annual Meeting
    of the Japane Neuroscience Society
    Awarded to Shun Araki
    for Orla Presentaion [1TS09e-2-01]
    "Astrocyte control of neuronal hyperactivity"

  2. 荒木 峻、大西 一ノ介、松井 広*
    アストロサイトによる神経発振制御
    第46回日本神経科学大会, 8月, 2023年.
    [ポスター発表]

  3. Onishi I, Araki S, Matsui K* (2022)
    Glial origin of epilepsy.
    Annual Meeting of The Physiological Society of Japan(第99回 日本生理学会大会), Sendai, Japan, 3月, 2022年.

  4. 生駒 葉子, 荒木 峻, 古川 孝太, 松井 広*
    迷走神経刺激による中枢脳内環境制御
    第74回 日本自律神経学会総会, オンライン開催, 10月, 2021年.
    [口頭発表]

  5. 荒木 峻, 松井 広*
    飲みたい心のうずき
    第2回 グリアデコード班会議, 名古屋, 8月, 2021.
    [ポスター,オンサイト開催]

  6. Araki S, Ito R, Matsui K* (2021)
    Generation of the epileptic focus by glia.
    Annual Meeting of The Physiological Society of Japan(第98回 日本生理学会大会), Nagoya, Japan (Web), 3月, 2021年.

  7. 荒木峻, 齋藤竜太, 大沢伸一郎, 金森政之, 冨永悌二 (2019)
    経過中に Non-convulsive status epilepticus を合併した小児膠芽腫の1例.
    第56回 日本脳神経外科学会 東北支部会, 口頭発表

  8. 荒木峻 (2018)
    進行する右片麻痺とけいれん発作を来した一例.
    第14回 仙台神経内科臨床勉強会, 口頭発表
    最優秀賞受賞

  9. Shun Araki, Shinya Yamanaka, Hitoshi Inada, Noriko Osumi (2017)
    Pax6 is expressed in the subcommissural organ during brain development of juvenile mouse.
    Society for Neuroscience 2017, Poster Session. (Washington DC, USA)

  10. Shun Araki (2015)
    A brief look into my 6 months in USA.
    最先端光計測とライフサイエンスの近未来 Bio. Phys. Chem. の三重点の探索(東北大学理学研究科・盛田伸一主催研究会), 口頭発表

ウェブ:

研究室ウェブサイト(荒木峻)