東北大学大学院生命科学研究科回路脳機能分野
兼・東北大学大学院医学系研究科回路脳機能分野

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佐々木 大地

Daichi Sasaki

氏名:佐々木 大地(ささき だいち, Daichi Sasaki)
現職:(松井研最終記録)博士課程修了
所属:東北大学大学院生命科学研究科
    超回路脳機能分野(松井広研究室)
専門:細胞生物学、分子生物学
所在:片平キャンパス

学歴:

2017年03月 東北大学理学部生物学科 卒業
2017年04月 東北大学大学院生命科学研究科
        博士前期課程入学
        発生ダイナミクス分野(指導教官:杉本亜砂子
2019年03月 同 修士課程修了 修士(生命科学)取得
2019年04月 東北大学大学院生命科学研究科
        博士後期課程進学
2020年10月 同 転分野
       超回路脳機能分野(指導教官:松井広
2024年03月 同 博士課程修了 博士(生命科学)取得

職歴:

2021年11月 次世代研究者挑戦的研究プログラム 採択
       「脳梗塞時に発揮される超可塑性メカニズムのリハビリ応用」
2022年04月 日本学術振興会 特別研究員(DC2)
       「脳梗塞時に発揮される超可塑性メカニズムのリハビリ応用」
2024年04月 日本学術振興会 特別研究員(PD)
       「心の実体を担う脳血管機能の解明」
       受入研究室:慶應義塾大学
       医学部 先端医科学研究所 脳科学研究部門
       田中謙二教授研究室

▲(以上、松井研での最終記録。以降、更新なし。)▲


一言:

 生命は、環境に応じて柔軟な適応能力を発揮します。私は、非生命体にはないこの驚異的な適応能力が、どのように生まれるのかに好奇心が引き立てられ、その秘密を解き明かしたいと思っています。

 生命の基本設計図は、全てDNAに刻まれているように一見思えますが、このDNA自体が変異と選択によってゆっくり書き換わり、「進化」することで環境に適応しています。その中で、ヒトや動物の多くは、「可塑性」を持つ中枢神経系を獲得し、さらなる適応能力を手に入れました。ミリ秒単位で素早く対応できるようになったのです。その可塑性も、老齢とともに失われていきます。しかし、可塑性を発揮する能力は完全に失われるわけではありません。脳損傷などの異常事態をきっかけに、発達期に匹敵する可塑性が復帰し、「脳回路は若返る」のです。生命の生み出す幾重もの可塑性、これらを明らかにしたいと思い、これまで研究に取り組んできました。

 私は修士課程まで、「線虫初期胚(1細胞期)における非対称分裂の制御メカニズムの種間比較」について研究を行ってきました。対称から非対称が生まれるという、一見物理法則には従っていないような生命現象に興味を持ったことがきっかけでした。このような発生初期の必須過程でも、種による違いが見られ、遺伝子セットを異にすることで環境に適応していることを発見し、その際は目を見張りました。

 現在、博士課程では、さらに柔軟な究極の適応能力「神経可塑性」を明らかにすることに取り組んでいます。いまやグル―(糊)とは言えないグリア細胞が、神経可塑性に関わっている可能性が示唆されており、期待できる分野と言えるでしょう。いづれは、可塑性と密接に関わっている「意識」の難題に携わりたいと思っています。パブロ・ピカソのように、脳科学に破壊と創造を繰り返しながら、確固たる自分の研究スタイルを身につけていきたいです。

趣味:大学の部活ではオーケストラでヴァイオリンを演奏していました。お酒も好きです。

2024年04月26日

公刊学術研究論文発表
脳血管「バソトレ」で脳機能拡張:
視覚刺激で鍛える脳内血管運動トレーニング
Sasaki et al., eLife 2024 特設ページ

脳内の血管は、数秒に1度の周期で、自発的に、ゆっくりとした拡張と収縮の血管運動(vasomotion)をすることが時折あります。また、視覚刺激等による感覚入力によって、一過性に血管が拡張される現象(hyperemia)も知られていました。

今回、東北大学大学院生命科学研究科の佐々木大地大学院生(日本学術振興会特別研究員、研究当時)、松井広教授らのグループは、実験動物のマウスを用いて、無垢の頭蓋骨越しに脳内の蛍光を計測する方法、ならびに、脳深部に光ファイバーを留置して蛍光計測する方法を用いて、脳内の血管運動を観察する方法を開発しました。実験の結果、水平方向に行き来する縦縞模様をマウスに提示すると、はじめのうちは、脳血管運動はあまり見られないのですが、次第に、視覚刺激に完全に同期して、全脳の血管が拡張・収縮を繰り返すようになることが示されました。このように、血管運動を効果的に誘導するバソモーショントレーニング=バソトレは、脳の高次機能を拡張したり、脳病態治療に応用したりできる可能性が示唆されました。

本成果は2024年4月17日付でeLife誌に掲載されました。

著者: 佐々木大地今井健生駒葉子松井広


Sasaki D, Imai K, Ikoma Y, Matsui K* (2024)
Plastic vasomotion entrainment.
eLife, 13: RP93721.
DOI: https://doi.org/10.7554/eLife.93721.3
Altmetric score = 110 (current 2024.06.11)
Top 2% of out of all articles searched.
Top 2% of outputs from similar age from eLife (359).

2024.04.17 Published Online
2024.04.26 記者会見
2024.04.26 Press Release
東北大学 本部
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東北大学 大学院生命科学研究科
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2024年01月29日

令和5年度 博士論文最終試験



東北大学 大学院生命科学研究科 超回路脳機能分野
佐々木 大地
「学習と記憶に連動する脳内血管運動の可塑的な同調」


2022年04月01日 佐々木

祝!日本学術振興会特別研究員 採択
佐々木大地
  日本学術振興会特別研究員(DC2)2022~2023年度
  脳梗塞時に発揮される超可塑性メカニズムのリハビリ応用。


2022年03月16日~18日 佐々木

第99回 日本生理学会大会@仙台


Invited Symposium
Sasaki D, Kanaya T, Matsui K* (2022) Extreme adaptation and glial meta-plasticity control. Annual Meeting of The Physiological Society of Japan, Sendai, Japan.


2021年11月01日 佐々木

祝!採択
次世代研究者挑戦的研究プログラム
東北大学高等大学院博士後期課程学生挑戦的研究支援プロジェクト
博士課程(生命)2年次・佐々木大地

2021年08月05日 佐々木

第2回 グリアデコード班会議

佐々木 大地, 金谷 哲平, 松井 広*「死地からの超可塑性ダイナミクス」
第2回 グリアデコード班会議, 名古屋, 8月, 2021.
[ポスター,オンサイト開催]


2021年07月28日~31日 佐々木

第44回 日本神経科学会大会.

Sasaki D, Kanaya T, Matsui K* (2021) Dynamics of meta-plasticity induced by stroke. The Annual Meeting of the Japan Neuroscience Society, Kobe, Japan.


2021年06月14日 佐々木

ローリング佐々木
マウスの脳と脳科学に破壊と創造を繰り返しながら、パブロ・ピカソのように、新時代を次々にローリングストーンズです。たとえ呆れた眼だとしても、注目集める研究を目指します。


2021年06月14日 佐々木

眼球運動のディープラーニング解析
マウスの眼球運動をディープラーニング(深層学習)を AI 解析。元メンバー・森澤陽介氏の ImageJ 解析から始まって、昨年度の伊東諒氏が DeepLabCut を導入し、金谷哲平氏と佐々木大地で改良・活用してきました。小脳依存性運動学習を精密に計測することを目指します。


発表論文

博士論文 2024年3月
学習と記憶に連動する脳内血管運動の可塑的な同調
東北大学 博士(生命科学)号取得 佐々木大地

  1. Sasaki D, Imai K, Ikoma Y, Matsui K* (2024) Plastic vasomotion entrainment.
    eLife, 13:RP93721.
    DOI: https://doi.org/10.7554/eLife.93721.3


  2. Asano Y, Sasaki D, Ikoma Y, Matsui K* (2024) Glial tone of aggression.
    Neuroscience Research, 202: 39-51.
    DOI: https://doi.org/10.1016/j.neures.2023.11.008


  3. Kanaya T, Ito R, Morizawa YM, Sasaki D, Yamao H, Ishikane H, Hiraoka Y, Tanaka K, Matsui K* (2023) Glial modulation of the parallel memory formation.
    Glia, 71: 2401-2417.
    DOI: https://doi.org/10.1002/glia.24431


  4. Ikoma Y, Takahashi Y, Sasaki D, Matsui K* (2023)
    Properties of REM sleep alterations with epilepsy.
    Brain
    DOI: https://doi.org/10.1093/brain/awac499


  5. Ikoma Y, Sasaki D, Matsui K* (2023)
    Local brain environment changes associated with epileptogenesis.
    Brain, 146: 576-586.
    DOI: https://doi.org/10.1093/brain/awac355


学会・研究会発表:

  1. Yoko Ikoma, Daichi Sasaki, Ko Matsui* (2023) "Brain environmental changes associated with epilepsy development and sudden death", Annual Meeting of The Physiological Society of Japan(第100回日本生理学会大会)(Kyoto, Japan, March 2023)

  2. Yusuke Takahashi, Daichi Sasaki, Yoko Ikoma, Ko Matsui* (2023) "Brain environmental changes precede neuronal activity shifts to REM sleep", Annual Meeting of The Physiological Society of Japan(第100回日本生理学会大会)(Kyoto, Japan, March 2023)

  3. Daichi Sasaki, Teppei Kanaya, Ko Matsui* (2022) "Extreme adaptation and glial meta-plasticity control", Annual Meeting of The Physiological Society of Japan, Sendai(第99回 日本生理学会大会)(Sendai, Japan, March 2022)
    Invited Symposium(招待講演)

  4. Yoko Ikoma, Daichi Sasaki, Ko Matsui* (2022) "Plasticity of brain environment upon development of epilepsy", Annual Meeting of The Physiological Society of Japan, Sendai(第99回日本生理学会大会)(Sendai, Japan, March 2022)

  5. 佐々木 大地, 金谷 哲平, 松井 広*「死地からの超可塑性ダイナミクス」
    第2回 グリアデコード班会議, 名古屋, 8月, 2021.
    [ポスター,オンサイト開催]

  6. 金谷 哲平, 佐々木 大地, 松井 広*「バブル&マグマメモリ」
    第2回 グリアデコード班会議, 名古屋, 8月, 2021.
    [ポスター,オンサイト開催]

  7. 生駒 葉子, 佐々木 大地, 松井 広*「てんかん脳の光学的追跡」
    第2回 グリアデコード班会議, 名古屋, 8月, 2021.
    [ポスター,オンサイト開催]

  8. Daichi Sasaki, Teppei Kanaya, Ko Matsui. "Dynamics of meta-plasticity induced by stroke", The 44th Annual Meeting of the Japan Neuroscience Society(第44回 日本神経科学会大会)(Kobe, Japan, July 2021)

  9. Teppei Kanaya, Daichi Sasaki, Ryo Ito, Hiroki Yamao, Kaoru Beppu, Ko Matsui. "Glial contribution to the early phase of the parallel memory formation process", Annual Meeting of The Physiological Society of Japan(第98回 日本生理学会大会)(Nagoya, Japan, March 2021)

  10. Daichi Sasaki, Satoshi Namai, Asako Sugimoto. "An actin patch on the posterior cortex contributes to spindle displacement in Pristionchus pacificus zygotes", The 8th Asia-Pacific C. elegans Meeting, (Seoul, South Korea, July 2018)

  11. 佐々木 大地、生井 聡史、杉本 亜砂子 「線虫C. elegansとP. pacificusを用いた非対称分裂制御機構の比較解析」 線虫研究の未来を創る会、(静岡、2018年9月)

  12. Daichi Sasaki, Satoshi Namai, Asako Sugimoto. "Comparative analysis of asymmetric cell division in the nematodes Caenorhabditis elegans and Pristionchus pacificus zygotes", The 5th CWRU-TOHOKU Joint Workshop, (Sendai, Japan, August 2018)

  13. 佐々木 大地、生井 聡史、杉本 亜砂子 「線虫C. elegansとP. pacificus初期胚の細胞極性化機構の比較解析」 2017年度生命科学系学会合同年次大会 (2p-0361)、(神戸、2017年12月)

  14. 佐々木 大地、生井 聡史、杉本 亜砂子 「線虫C. elegansとP. pacificus初期胚の細胞極性化機構の比較解析」 日本動物学会平成29年度東北支部大会(青森、2017年7月)

ウェブ:

研究室ウェブサイト(佐々木大地)